
八幡平市では、地元の未来を担う高校生を対象に、地域資源である地熱エネルギーについてより深い視点から学ぶ機会として、「高校生地熱探検隊」を実施しています。このプログラムは、小学生対象の地熱探検隊をさらに発展させ、広い視野で地熱エネルギーとその課題について考えることを目的としています。
【高校生版の地熱探検隊】
高校生地熱探検隊では、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)の「高校生向け地熱講義」事業を活用して、地熱エネルギーに関する講話をしていただいています。この講話では、地熱発電の仕組みや、地熱資源の持続可能な利用に向けた最新の取り組みについて学ぶだけでなく、地熱発電におけるさまざまな課題についても深く掘り下げます。
また、講話後にはワークショップ形式で、地熱発電における課題やその解決策について高校生たちが議論し、自分たちのアイデアを形にする時間も設けています。この体験を通じて、地域資源をどのように活用し、未来のエネルギー課題に向き合うかを主体的に考える力が養われます。
さらに、この講話やワークショップをきっかけに、地熱エネルギー分野やエンジニアリングの道を進むことを決め、実際に進路を実現した卒業生もおり、若い世代のキャリア形成にも大きな影響を与えています。
例年、高校2年生を対象としていますが、令和6年度は高校1年生も参加しました。
【平舘高校1年地熱探検隊】

実施日:令和 6 年 8 月 29 日
内容:午前の部 ① 松尾八幡平地熱発電所② 暁ブルワリー 八幡平ファクトリー
午後の部 ③ 八幡平市の地熱への取組みについて(市役所説明)④ 高校生向け地熱講義(JOGMEC 講話・グループワーク)
まずは、イーハトーブ火山局の会議室で岩手地熱株式会社より、松尾八幡平地熱発電所ができるまでの動画を視聴し、現地へ向かいました。生産井の近くで説明を聞き、実際に手をかざして温かさを実感。そのあとは発電所内の見学をしました。この日はテレビの取材もあり、2名ほどがインタビューを受けました。
暁ブルワリー工場の見学では、暁ブルワリーの環境への想いを聞き、「こだわりぬいている八幡平のビールを成人したら思い出して飲んでほしい」と話していました。


学校へ戻り、午後からは座学講義とワークショップを開催。八幡平市からは市の地熱発電にかかわる歩みと取り組み、そしてJOGMECから世界、日本の地熱発電や資源保有量についてなど教えていただきました。ワークショップでは「どうしたら地熱資源への理解が深まり、広がるか」というテーマに対して、高校生は「八幡平からどんどん情報発信をする」「地熱発電のメリットをもっと知ってもらう」など意見が出されました。1年生は観光資源について探究学習に取り入れているので、温泉や八幡平ならではの地熱蒸気染色を使ったPRとともに地熱発電を盛り上げていくと良いのではという班もありました。
【平舘高校2年地熱探検隊】

実施日:令和 6 年 10 月 31 日
内容:午前の部 ① 安比地熱発電所② MAYAサステナファーム八幡平
午後の部 ③ 八幡平市の地熱への取組みについて(市役所説明)④ 高校生向け地熱講義(JOGMEC 講話・グループワーク)
高校2年生は、安比高原の自然の景色と調和した色合いの安比地熱発電所を見学しました。安比地熱発電所についての動画と説明を受け、実際、生産井の近くまでいきました。


その後、バスで移動してMAYAサステナファーム八幡平へ行きました。こちらは松川地熱発電所からの温泉熱を活用した熱水ハウス。バジルを中心に野菜の生産をしています。生徒たちは地熱のエネルギーとが発電以外にも、活用されていることを体感しました。午後は1年生同様に、八幡平市とJOGMECからの講義とワークショップを行いました。
【R6年度地熱探検隊まとめ】
3回にわたり、市内の小学校と高校への「地熱探検隊」事業の様子をお届けしました。
自分たちの住む地域の資源、エネルギー、環境について体感できる機会や、そこで働く人たちとの交流は、新たな発見や深い考えへ繋がっていくことでしょう。また、八幡平市には「地熱」を軸にした学びの旅として、県内外から様々な団体、学校等が訪れています。今後も八幡平市は、地域資源である「地熱」を活かした持続可能な社会を目指した取り組みを続けていきます。
